猫の空論◎NECO_no_KoolON

猫と暮らしています。

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はじめに

t110rw.jpg
今年、2004年の3月か4月に、リュックは6歳になった。ウェイは8月で4歳になる。ふたりとも、正確な誕生日はわからない。どこの誰が親なのかもわからない。

リュックは生後5ヵ月くらいの頃に、道の真ん中で寝ていたところを私の相棒に助けられた。
ウェイは生後数日といった赤ん坊の頃に、他の兄弟たちとともに雨の降る駐車場に捨てられていたところを、親切な人に拾われて助けられた。

そして今、なぜか、ここにいる。
いてくれて、ほんとうにうれしい。
このままずっとそばにいてもらうぞ。そんでもって、おまえたちの幸せで安らかな最期をしっかりとみとってやるからな。

それが私の願いであります。
それまでの間、いつまで続けられるかはわからないけれど、この子たちの記録をできうるかぎりずうう〜っと、記していきたいと思います。

photo by くろ

リュック参上!(リュックがうちの猫になった理由)

1999.01 リュックを青空屋から
引き取った日に撮影した写真↓
t901rh.jpg■リュック、彦ちゃんと出会う■
それは、1998年の夏のこと。
何月だかは忘れた。7月か、8月か。 彦ちゃんが娘(当時5歳。以降、仮にミドリちゃんとします)の家に行っていたときのことだ。

彦ちゃんとミドリちゃんが道を歩いていると、1匹のサバトラの猫が道の真ん中で寝ていた。まだあどけない顔ではあるが、身体は大きいので、子猫なのか大人猫なのか判断に苦しむといった猫だ。住宅街の中の道なので、ひっきりなしに車が走っているというわけではないが、そこそこは車が通るらしい。で、「こんなところで寝てたらあぶないぞ」と、その猫を持ち上げて、すぐそばの小さな児童公園の植え込みのところに置いた。「じゃあな」とその場を去ると、その猫があとをついて来た。「ついてきちゃだめだよ」とかなんとか言ったのだろうが、けっきょくミドリちゃんの家までついてきてしまった。それで、なんとなく、ミドリちゃんの家で飼うことになった。ミドリちゃんがリュックと名付けた。(1998.08ひこ撮影/ミドリちゃんちの近くの公園で)t988r.jpg


■リュック、私と出会う■
t9891r.jpg(1998.09.01撮影/うちの洗濯機の上で、物置の扉を開てのぞくリュック)
8月31日に、リュックを1泊2日で借りた。この日、私は初めてリュックに会った。そのときの印象は「かわいいけど、なんかヘン?」だった。たしかに子猫っぽくはあるが、ふつうの大人猫ぐらい大きい。目もすごく大きい。でも、顔はなんとなく扁平なかんじ。頭なんか、ものすごく平らである。しかも、なんだかしっぽが異常にぶっとくて長い。ひきずって歩いている。まるでエレキングのようではないか。
でも、家に猫がいるのはいいものだ。ビデオや写真を撮った。

9月1日に斉藤動物病院に連れていって診察をしてもらった。まだ乳歯があるので生後5ヵ月くらいの子猫だろうと言われた。なるほど、びみょうな年頃だったのだな、と思った。特に健康上の問題はないようだったので、第1回目の三種混合ワクチンを接種してもらって帰ってきた。うちの近所を、リードをつけて散歩させてみると、日陰から日陰へぴょんぴょんとジャンプしながら、ちょっとだけ歩いた。
その日の夕方、リュックはミドリちゃんの家に帰った。その後、リュックと会うことはなかった。

■リュック、行方不明になる■
その年の秋、何月だったかは忘れたが、9月か10月かそのくらい、リュックがいなくなったと聞いた。ミドリちゃんの家に帰ってこないらしい。小学校の校庭で子どもたちと遊んでいたとか、そんな噂もあったらしがリュックは見つからなかったそうだ。
リュック不在の日々が続いたある日、リュックによく似た猫が馴れた様子でミドリちゃんの家にやってきた。ミドリちゃんはてっきりリュックが様変わりして帰ってきたのだと思い、飼っていた。しばらくして、やはりリュックではないと気づいたが、その後もリュックと呼んで飼っていたのである。

■リュック、私と再会する■
その年の12月の終わり、私たちはミドリちゃんちの近くの町に越してきた。
年が明けて1999年の1月のある日の朝、私は駅へと急いでいた。ふと、猫と、猫を連れたおじさんの姿が目に飛び込んできた。おじさんはフェンスに囲まれた空き地に猫をつなぐと、隣の店(以降、仮に青空屋と書きます)のシャッターを開けて中に入っていってしまった。
猫を空き地につないでおくのか。寒いのになあ、と思って猫をよく見ようと思ったのだが、フェンスの扉はしまっていて、猫は遠くにつながれている。リュックとおんなじ柄の猫だ、と思ったが、そのときは先を急いでいたので、そのまま行き過ぎた。

仕事を終えて家に帰ってから、彦ちゃんに青空屋の猫の話をした。
次の日、二人でその猫を見に行った。やはり、空き地につながれていた。「リュックに似てるなあ」と言いながら、彦ちゃんは勝手にフェンスの扉を開けて、空き地の中へ入っていってしまった。店の人に見つかったら怒られるんじゃないかなと思いながらも、私も空き地に入っていった。
そこにいたのは、正真正銘のでっかいデブ猫だった。柄はサバトラ。リュックに似ていないこともないが、何とも言えない。が、よく見ると、金の鈴がついたヒョウ柄の首輪をしていた。
「これ、リュックだ!」私たちは確信した。
リュックのそばにしゃがむと、リュックは私を見つめながらヒザにのぼってきた。まさか私のことを憶えているわけではないだろうが、胸がキュンとした。
でも、お気に入りの白いコーデュロイのパンツが汚れてしまいました。

店の人に事情を話し、リュックを引き取ることにした。
なぜ、リュックがつながれていたのかというと、「首輪もしていたし近くの家の飼い猫だと思い、空き地につないでおけば飼い主が通ったときに目につくだろう」という配慮であった。夜は店の中に入れて戸締まりをしていたそうである。
実際はここからミドリちゃんの家はかなり遠い。徒歩20分くらいだろうか。
しかし、飼い猫をわざわざつないだりするだろうか? いいや。飼い猫だとわかれば、ほおっておくのが普通である。しかし、リュックをつないでおかなければならない決定的かつ重大な理由が他にあったのである。

「店の前の道で寝てたんだよ。どかしても、すぐに道の真ん中に行って寝ちゃうから、危なくってね」
ちなみに、店の前の道とは車がびっしりの中山道である。なんと恐ろしいことであろうか!

こうして、リュックは心優しい人に助けられていたのであった。
ポンタと呼ばれて、店の人やお客さんにかわいがられていた。
ドッグフードを食べていた。

洋服もつくってもらっていた。「ポンタ」という文字と渦巻き模様が描かれた、ジャージでできた上着である。tponta.jpg
青空屋のみなさん、ほんとうにありがとう。ろくにお礼もせずに申し訳ないです。

さて、本来ならリュックはミドリちゃんに返すべきであるが、ミドリちゃんのうちにはすでに別のリュックがいる。だったら、うちで飼うしかない。
こうして、めぐりめぐって、リュックは我が家にやってきたのです。
青空屋からリュックを抱いて家に帰るまでの道のりと、おとなしく抱っこされていたリュックのあったかさ、そしてその重さ! 今でも忘れられません。
たった3分の道のりで、本当に助かった!

■余談:リュックの名前■
ミドリちゃんが、なんで「リュック」という名前を付けたのかはわからない。たぶん、本人だって憶えていないだろう。もしかしたら『星のカービィ』に出てくる「リック」が元か?
で、名付け親 の意図はわからないが、私個人としては、リュックはあの、スタートレックのピカード艦長にあやかった名だと、勝手に決めている。
フルネームは「ジャン・リュック・ピ・カード」なのだ! ピカードだとまったく同じになっちゃってナンだから、ピ・カードね。どうだぁ、すごいだろう!
でも、リュックは残念ながら、おバカで完全に名前負け。
頭の毛をそらないとダメかね。

■ホントの由来!?:リュックの名前■
ミドリちゃんが彦ちゃんリュックの名の由来を打ち明けたそうです!
じゃじゃじゃじゃ〜ん。
なぜ「リュック」と名付けたのかっ!
実は実はっ!
当時、ミドリちゃんは「リュックサックが大好きだったから♪」って.......くはっジョギング
そんな鞄好きな彼女ですが、最近ではごろごろ引きずるキャリーつき旅行鞄が欲しいらしいよ。パクッ

photo by くろ

リュックの去勢手術

生き物の生殖能力=繁殖能力=自分という個体がこの世から消え去ったとしても、その遺伝子を未来へつなげ、ある意味永遠に生き続けるための手段。それを第三者が勝手に、本人の意思も確認せずに奪ってしまっていいものだろうか?
これが、どう考えたっていいわけがない、と思う。だが、しかし私は現実に、計4匹の猫に去勢・避妊手術を施してもらった。
なぜか。
子猫が毎年たくさん生まれてしまったらすべてを飼うことはできないし、すべてに里親を見つけてあげることもできない、と思っているからである。とうぜん、間引きなんてこともできない。

シナモンとゴエモンのときには両方とも♂だと思って2匹同時にひきとったのに、後に実は♂と♀だということが判明した。♂と♀を同じ家で飼っていれば当然子猫がわらわらと生まれてしまうわけで、それはやはり困る。ひどいことだ、かわいそうだ、とは思ったものの、結局は去勢・避妊を行った。
でも、リュックの去勢手術を行ったのは1999年2月3日。まだウェイちゃんはこの世に存在していなかった。♂猫が1匹だけなら、去勢手術はする必要がないんじゃないか? と思うでしょう。
そう、本当はそんなことしたくなかったんだけどね。完全室内飼いだから、よそのお嬢さんを孕ませてしまうという危険もなかったわけだし。
でも、リュックだって生後10ヵ月にもなれば立派な男猫で、発情期にはめちゃくちゃ外に出たがるようになった。"ア〜オ、ア〜オ"と鳴き続け、外に出ようとして網戸を壊してしまった。網戸はすぐに修復できるけど、"ア〜オ、ア〜オ"はなくならない。ウロウロと歩き回り、網戸にぶら下がり、そして狂ったように鳴く。
強い衝動が突き上げてきて、こういう行動を起こさせているのだろう。これは、見ているほうはたまらないが、リュックだって辛いんじゃないか? どんなに求めても決して満たされない欲求。でも、なぜかスプレーは一度もしなかったけど。

ずいぶん考えた。動物病院の先生にも相談したけど、当然ながら、去勢すべきかせざるべきかという問いに、はっきりとした答えはいただけなかった。
結局、このままじゃ猫も人間もまいってしまうから、ということで手術をしてもらうことにした。記念に立派なタマタマの写真を撮っておいた。

ttama1.jpg
ttama2.jpg
1999年2月3日、手術は無事に終わった。手術後しばらくの間、リュックはすごく臆病だった。卑屈だったともいえる。そりゃあ、そうだよね。なんだかわからない手術という恐ろしい体験をしたあげく、気がつけば男のシンボルをとられちゃってたんだから。
リュックは今ではとても元気だ。去勢してあるのにウェちゃんを追いかけてマウンティングしようとしたりする(でも毎回ウェちゃんに強行に拒否されて、オア〜ンとなさけない声を出しながら退散していく失恋)。スプレーもしない。
とりあえず、健康でなにより。

スタートレックDS9では月に1度の避妊用の注射というのがでてきたけど、せめて、そんなようなものでマタタビみたいに喜んで摂取する、体に害のない薬があればなあ、と思うのです。
そうすれば、もしかして、ひょっとして、宝くじで3億円当てちゃったりしたら、でっかい家が建てられて、リュックにもウェちゃんにも1回くらいは子どもをつくらせてあげられる。リュックとウェちゃんが結婚してくれるっていうなら、2回まではOK?
地域猫対策にもいいかも。マタタビみたいにフードといっしょに与えればいい。たまには薬を食べないコがいるかもしれないけど、ほんの少数なら猫もちょうどよく増えていいんじゃないかな?
それに、何かとんでもないことがおこって、猫が絶滅しかけたとしても、すぐに子孫を増やす体制にもっていけるし。

ああ、でも、それだって第三者の勝手な操作ってことですよね。
ホントは毎年じゃらじゃら子猫が生まれたらすごくウレシイと思うのだけれど。
ああ、リュックとウェちゃんの子猫が☆〜!!!猫
ああ、むつかしい。ああ、せつない。

人間って、やっぱり地球で一番偉いっておごってるのかね(私だけか?汗

photo by くろ

ウェイちゃんがうちのコになったわけ

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リュックがうちのコになったいきさつには因縁のようなものを感じるが、ウェイちゃんの場合はそういったことはありませんです。

それは、リュックがうちにきてから1年半以上たったころ。2歳を過ぎてしまったリュックはまったく遊ばなくなってしまいました。昔っからふとっちょではありましたが、まったく遊ばなくなり、何を楽しむでもなく、のんべんだらりとただ食い、眠る日々に、ますます体重を増していくリュック。心なしか瞳もどんよりと...
これはよくないんじゃないか? 完全室内飼いで外部刺激もない日々。このままじゃただの飛べない豚...わがままな食う寝る飛べない豚...。
それに、多忙な時期には飼い主が長時間留守をすることだってあるし、そんな時にひとりぼっちでお留守番なんてかわいそうだし...
これはやはりもう1匹必要なんじゃないか? やっぱり妹とか。一人っ子はわがままになるってゆ〜しなぁ(注:わたくしは一人っ子でっす)
と思い悩みつつ、インターネットであっちこっちのサイトで里親募集しているかわゆい仔猫ちゃんの写真を見まくっていた私でありました。
ま、よ〜は、ちびぃにゃんが欲しかっただけぇ〜ってゆ〜かぁ?
いやいや、そんなことは...(汗

最初はネットでみつけたグレイの長毛系の女の子にアタック!でもすでに里親候補さんがいらっしゃって、結局そちらさんに決まってしまいました。
次に『ショッパー』というフリーペーパーの里親募集コーナーで探したにゃんずに会いにいったのですが、しっぽがカギしっぽだったので断念。
なぜカギしっぽ=ボブテイルではダメなのかというと、以前私はボブテイルの三毛と暮らしていたのですが、このしっぽがコードにひっかかりまくってとても危険なのです。うちは旦那も私もコンピュータ使うし、ほかにもいろんな機械がみそくそあって、まるで蛇穴のようにいたるところでコードがとぐろ巻いてるんですね。そんなところにボブテイルちゃんなんて、危なくて恐ろしくて...というワケです。
好きなんですけどね、ボブテイル。日本猫ってカンジがして。でもね、感電とかしたらかわいそうだし、4949....
で、次に、そのボブテイルにゃんこの保護者さんが、「では友達のNさんが保護した仔猫はどうでしょう?」と教えくださった南浦和のNさんちへ...。えと、たしか9月半ばのことだったかな?

Nさんちには、なんと生後1ヵ月ちょいの黒仔猫が6〜7匹だっかな?(ああ〜「?」ばっかり〜)、いました。
その仔猫達は8月のある雨の日、Nさんちの近所の駐車場に捨てられていたんだそうです。ダンボール箱に入れられて、透明のビニール傘がさしかけてあったそうです。
「いくら傘なんてさしてたって、生まれたばっかりの仔猫を捨てるなんて、殺すも同然だ」とNさん母娘はお怒りになってました。その通りなんですけど。でも、やっぱり保健所に持ってったり、土に埋めて殺しちゃったりするよりは、ダンボールに入れて捨ててくれた方がまだマシだと思ってしまう自分です。だって、運が良ければN母娘みたいに心優しい人に保護されることもあるわけですし。
私、間違ってますかね?
えと、とにかく心優しいN母娘さんは仔猫たちを保護し、トイレも躾済みでした。しかも、必要以上にN母娘に懐かないように、名前もつけず呼ばずと、里子に出すことを前提にきっちり育ててくださってました。ちなみにNさんちではワンちゃんを飼ってらっしゃいました。
え〜、で、ご対面して最初にびび〜んときたのがウェちゃん、ではなかったんです。他の子。素直で凛々しい感じのコでしたが、残念ながら予約済みだったのです。
じゃ、他から選ぶべぇ...と思って選んだのがウェちゃん。決め手となったポイントは、なんだかバサバサした荒れてる毛並みと、失礼な感じの目つきと態度。つまりは、他の子よりもやさぐれてたってゆ〜か〜。あっ、趣味悪いのかも、自分....

で、いちおうウェちゃんにお手つけて、「よ〜く考えてから返事をします」と言い残してとりあえずはお家に帰りました。
何を考えるかって? もちろん、養女をもらって、リュックがほんと〜に喜ぶか? 義理の妹と仲良く暮らせるのか? ってことですとも。いくら考えてもわかんないんですけどね。ほんとに悩んだなぁ。悩んで、悩んで、結論出せないまま、Nさんから「どうします? あんまりおっきくなっちゃうと、懐かなくなっちゃいますよ」って電話がきちゃって。で、決意したわけです。

そして、たぶん、2000年の10月10日の火曜日の午前中、車でNさんちへ。おいしいコーヒーを御馳走になって、おみやげに猫缶をいくつかもらって、ぴーぴー鳴きわめくちびちびな生後2ヵ月にも満たない黒い仔猫をもらってきたのでした。

ああ、あれから4年。
ま、リュックのウェちゃんに威嚇しまくり事件とか、リュックのウェイちゃんの足噛み事件とか、リュックのヨダレ池事件とか、ま、いろいろありましたけど、おかげさまでウェイちゃんはめっちゃくちゃかわいいです。リュックも、毎日楽し気にウェイちゃんと追いかけっこをしたり、仲良くひっついて眠ったりして、元気に過ごしています。たまにケンカもしてますけど。
Nさん、お礼のはがき1枚出さずにすみませんでした。
そうだ、年賀状がわりのお手紙、写真を同封して、出そう。。。と心に誓いました。

******2006.08.22追記
そういえば、ちゃんとお手紙を出したのだった。
ブログのアドレスも書いて。でも返事はこなかった。
ちゃんと届いていて、あの時の黒い仔猫が元気だと知ってくれたならいいのだけど。

photo by くろ

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