2002年9月15日、4年ぶりにこの島を訪れた。初めて猫撮影を目的に訪れたのは1998年、当時はデジタルビデオのみで撮影。こんどはデジタルカメラのみで撮影。
この島には、赤ん坊の頃から13歳くらいまでは、毎年1〜2度は訪れていた。この島の春夏秋冬、すべての季節を知っている。猫がたくさんいることも知っていた。しかし、他の海辺の町と同じくらいの多さだと思っていた。猫がおもいっきりすんごくたくさんいるのだということを認識したのは、なんと30歳を過ぎてからだ。もしかしたら昔は、今ほどは多くはなかったのだろうか?
この島の大多数の人たちは、不特定多数の猫たちにご飯をあげている。けれども、「自分の猫」とその他の猫とをちゃんと区別しているらしい。そういえば、子どもの頃は、この島でボランティアの方が猫にご飯をあげるところなど見たことはなかった(実家の近所ではよく見かけたけど)。やはり猫の数が激増しているのだろうか。
…なんて悠長なことを書いていたのだな。今回、JUGEMに移行するにあたってちょっと調べてみたが、猫島の猫はとんでもない数にふくれあがっているらしい。すべての猫を捕まえて虚勢・避妊を施すことだって不可能だろうし。猫がたくさんいて、ボランティアさんもいて、いい環境で…と勝手に思って遠くから猫を捨てにくる人が増えているのだろう。でも冬の寒さは厳しいし、あまりに数が多すぎると食べ物だって行き渡らない。たとえ食べ物が豊富で、住み心地がよかったとしても、猫だって犬だって人間だって家族に捨てられたら幸せとはいえないと思う。